ユーザー事例紹介ソフトバンク株式会社 様

通信業インターネットサービス業

Webサイト誘導率改善は
お客様中心設計!サイト内検索から始まるソフトバンクの体験改革

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導入サービス:Encourage Japan

綿貫さま

お客様プロフィール

ソフトバンク株式会社
設 立
1986 年12 月9 日
本社所在地
〒105-7529 東京都港区海岸一丁目7番1号
従業員数
19,045 人(2023年3月31日現在)
事業内容
移動通信サービスの提供、携帯端末の販売、固定通信サービスの提供、インターネット接続サービスの提供

Encourage Japanで
Webサイト体験が
大幅に改良

ソフトバンク様の課題
時間とともに多様化と複雑化を繰り返しながら膨れ上がるWeb サイトの情報に対し、お客様にどうやって快適に必要な情報取得を体験してもらえるか
ユニファイド・サービスからの提案
Web サイト内の情報を構造化。構造化された情報から自然言語処理技術を用い、検索意図を理解したうえで、精度の高い結果をわかりやすい形で表示
導入後の効果

Webサポートページの
アクセス数大幅増加

  • お客様意図に沿ったコンテンツ表示によるサイト内エンゲージメント率向上
  • Webサイト内で解決できるサポートが増加したことで、サポートページのアクセス数急増
導入までの背景

ソフトバンクの事業が多様化するとともに、情報は複雑化し、情報量も増大した。Web サイトの構成が複雑かつ多様化を繰り返すと、目当てのコンテンツが埋もれてしまう確率は高くならざるを得ない。その結果、「その時点でのお客様の要望が解決できず、エンゲージメントが落ちてしまいます。お客様にその体験が増えていけば、結果としてブランド価値も低下を招いてしまいます。」お客様の要望に対して、いかにストレスなく適切なコンテンツを円滑に、しかも魅力的に提供できるかは日々の課題だったという。

選定ポイント
サイト訪問者の目的を察知し、円滑に適切なコンテンツへと誘導すること
  • サイト内検索を抜本的に見直し、お客様の要望を正確に把握、意図に沿った「答え」と「推奨」を提供することができるか
  • 各種ツールを検討したが、検索意図の理解と検索結果のマッチ度合いが、事前検証によって格段に高いことを確認できたのが、Encourage Japan Search サービスだった

お客様 インタビュー

綿貫さま

ソフトバンク株式会社 顧客基盤推進本部
オフィシャルサイト企画部 オフィシャルサイト企画課

綿貫 康史

ソフトバンク株式会社は「情報革命で人々を幸せに」という経営理念のもと「Beyond Carrier」という成長戦略を掲げ、情報革命の新たなステージに挑んでいる。コアビジネスである通信事業の持続的な成長を図りながら、通信キャリアの枠を超え、情報・テクノロジーにおけるさまざまな領域で事業を展開。AIが創成期から全盛期に差し掛かる今、全社をあげてAIを各方面で積極的に活用、お客様への提案にもつなげている。同社はユニファイド・サービスが提供するEncourage Japan(以下、EJ)の中核機能である次世代のAI検索ソリューション「EJ Search」を導入、サイト検索体験の改革に乗り出した。同社モバイル事業のオフィシャルWebサイトの企画・設計、Webサイトの構築から始め、ユーザエクスペリエンスの向上までを担当する綿貫氏にお話しを伺った。

ソフトバンク株式会社のホームページ(https://www.softbank.jp/)は非常にすっきりとしたデザインで、各事業サービスのトップページには検索窓が大きく目立つように配置されている。たとえば、モバイルの検索窓に「新規」と入力すると、新規契約に関わる予測質問が自動的にリストされる。メニューから辿ってクリックを繰り返しながら情報を探しにいかずとも、「ソフトバンクショップで新規契約手続きをする場合に必要なものを教えてください」「オンラインショップで新規契約する場合の流れを教えてください」「新規契約の手続きは代理人でもできますか?」「新規契約とのりかえ(MNP)の違いを教えてください」など、表示されたリストから具体的に知りたい内容を選ぶだけでよい。もちろん検索したい内容をキーワードではなく、自分の言葉で文章にして入力することもできる。検索を実行すると、自然言語解析技術を駆使したAIがサイト内から検索意図にそった適切なコンテンツを選び取り、動的にタブやコンテンツを構成、検索結果として表示してくれる。これまでのキーワード検索で表示される単なる羅列とは異なり、検索結果を表示する画面とは思えないほど整理された魅力的なページデザインが顧客に快適な体験を提供する。サイト内の膨大な製品・サービス情報やFAQは、EJの核をなすEJ Contentにより構造化・集約されている。構造化で理解しやすくなった情報から、AIが顧客の意図を理解したうえで、精度の高い結果をわかりやすく表示するのがEJ Searchの役割だ。AIを中核技術におきながら、顧客に最高の体験を提供しようと志す同社のWebサイトの象徴が、サービストップページに大きく表示している検索窓なのである。

【課題・背景】

複雑化・膨大化するWebサイトの情報:顧客起点の検索体験とは

綿貫さま

綿貫氏は、同社の顔となるWebサイトを担当する社員として、日頃から顧客視点を最も重視し「お客様を笑顔にするために、何をすべきか」を考え、活動している。「お客様に伝えたいメッセージはたくさんありますが、いいサービスや情報があっても、お客様が本当に必要とする情報が埋もれてしまえば意味がありません。当社のサービスを良いと思ってもらうためには、お客様の意向を理解し、寄り添いながら納得いただくことが大切だと常に考えています」と語る。

さらに、通信キャリア事業は成熟し、競合他社との差別化も難しくなっている。「今や、みんなが携帯を1台ないしは2台持つ時代になりました。料金プランも成熟し、便利なサービスも多くの企業が提供できています。ですから、単純に料金が安いから、ネットワークがいいから、といった単体の機能要素ではもう選んでもらえません。いかに競合他社よりも魅力的だと感じてもらえるか、そのためには『どんな情報をどうやって届けるか』が極めて重要です。」

ソフトバンクの事業が多様化するとともに、情報は複雑化し、情報量も増大した。Webサイトの構成が煩雑になり、⽬当てのコンテンツが埋もれてしまう確率は高くならざるを得ない。その結果、その時点での顧客要望が解決できず、コンバージョンが最⼤化できない。その経験が増えていけば、結果としてブランド価値も低下を招いてしまう。顧客要望に対して、いかにストレスなく適切なコンテンツを円滑に、しかも魅力的に提供できるかは日々の課題だったという。

顧客との接点という意味では、まだまだWebサイトよりも実店舗の方が強い。しかし、何か困ったときにWebサイトでストレスなく答えを提供できれば、店舗活動を大きくアシストできる。ちょっとした疑問や困りごとであれば、時間をかけて店舗に足を運んだり電話したりするよりも、Webで解決できた方が速いし楽なことは自明である。日頃から、Webアンケートなどで顧客のフィードバックを積極的に収集してきた綿貫氏は、サイト内検索体験の質を向上させる点を必須命題として設定した。

導線設計を改善すること、ページのデザインを改善することも重要ではあるが、やはり顧客の要望を直接聞けるサイト内検索こそが、同社の方針として適切であり、重要な体験設計の一つとなると判断。自社開発で解決していくことに加え、各種ツールを比較検討する中で出会ったのがEJ Searchだった。企業のトップページを訪れる人は何らかの目的を持って来る。その目的をどう見極め、円滑に適切なコンテンツへと誘導するかが「入り口」であるトップページの役割である。綿貫氏は、EJ Searchが「検索の答えを出すツール」だという説明を受け、「これだ!」と感じたという。お客様の疑問にダイレクトに「答え」を提供できれば、それは綿貫氏が常日頃から意識する「顧客起点」のサイト検索体験になると強く感じた。

【導入アプローチ】

念入りなPoCと精度評価を経て導入

評価を開始してから導入決定までは長い時間をかけた。ツールの表示から始まり、既存サイトの検索との比較など、目的設定や評価基準などを綿密に精査しながら、さまざまな視点でしっかりと評価したからだ。またやるのかと言われながらもA/Bテストも3回実施した。

ツールの評価について綿貫氏は、「EJ Searchは、非常に表現力の高いツールだといえます。サイト内検索ひとつとっても、既存のツールであれば単純にリンクを並べるだけですが、EJ Searchは、さまざまな見せ方が可能ですし、サイトの訪問者に具体的な行動を喚起するCTA(Call to Action)もしっかりと組み込めるツールです。逆に色々なことができすぎて、あれもこれも試してみようとなりました。色々なことができるのはEJ Searchの魅力でもありますが、同時に悩んだポイントでもありました」と振り返る。

検索意図や文章の生成の検証については、今回最も重視した点であり、苦労も重ねた点である。既存の検索ツールのランキングを活用することはもちろん、日々のビジネスの中で培った知見を活かし、把握している顧客のニーズをベースに文章に落とし込み、検証していった。評価基準を定めるのが難しかったこと、ひとつひとつ試しながら評価していったことが導入を決めるまでに長くかかった主な理由だが、PoC(Proof of Concept)を短縮することはもちろん可能だ。「当社は導入決定までに長い期間をかけましたが、もちろんショートカットできるところはあると思います。まずは、Webサイトで何を伝えたいのか、優先順位を明確にしておくこと。検索窓に入力される文字や文章は、これまでのデータなどからある程度は予測できますから、そのときにどの情報をどうやって返すべきかを予め整理しておけば、検証のスピードアップは可能でしょう」と綿貫氏は述べた。

【導入効果】

ひとりひとりの疑問にAIが導き出す最適解で顧客の検索体験を変える

綿貫さま

導入後の反応は良好で、EJ Searchが「お客様の要望に対して高い精度で答えを導き出すことができている」と綿貫氏は高く評価する。「当然お客様の反応もいいです。特に顕著なのがサポートの分野ですね。何かを検索したら、関連する質問と回答が的確なFAQとして一気に出てきますから一番わかりやすいのかもしれません。検索する内容によって結果は動的に構成されますから、FAQが前にきたり後ろにきたり、タブの構成が変わったり、常に最適化されるのがポイントです。我々の事業もかなり多様化、複雑化しています。そのため、お客様の要望も多岐に渡りますが、ひとつひとつメニューをクリックして深い階層から情報を探し出すのではなく、たった一度の入力で複数の答えを直接提示できるようになったので、お客様体験ははるかに改善されました。また、位置情報を使った地図によるショップ表示もできるようになったので、大変便利にお使い頂いています。」

現在は、ソフトバンク(モバイル)、Y!mobile、LINEMO、インターネット、でんき、法人、企業・IRと計7サイトでEJ Searchを導入している。「見た目も明らかに変わり、サイト内検索の新しい形を社内で認知を広めることもできました。これまで検索といえば、『虫眼鏡にキーワードを入力する機能』くらいの認識でしたが、EJ Searchを導入して、入力は自然な文章で、動的に答えを導き出し、検索結果そのものをコンテンツとして表示できることがわかり、明らかに社員の意識が変化したことが印象的でした」と綿貫氏は語った。

【今後の展望】

レガシーなデジタルメディアに新技術を組込み、顧客エンゲージメントの新機軸を築く

検索に関する顧客体験については、「今後も継続して、お客様の求めるニーズをさらに精度高く把握していきたい」と綿貫氏はいう。「検索のインタフェースが今後どのように進化していくのかはわかりません。5年後10年後に検索の窓はまだあるのか、もしかすると、形は変わり、たとえば下から吹き出しが出てくるものが主流になっているかもしれません。チャットに置き換わるのか、また入力はキーボードを使わずに、音声かもしれません。どのような進化を遂げ、最適化されていくのかは、興味深く期待もしています。どれだけ追求しても、変化の激しい世の中においては、お客様にとって本当に完璧なものはでき上がらないのかもしれませんが、お客様のご要望を理解し、コンテンツをどう見せたらよいかを考え続け、常に顧客体験を最高のものにしていくという姿勢は継続していきたいと考えています。」

Webサイトは、いわばレガシーなデジタルメディアだ。それは最も古いデジタル媒体の一つであるが、インターネットの入り口として、良いものだからこそ残り続けているのだと綿貫氏は指摘する。「デジタルの変革期である今、新しい技術やソリューションはどんどん出ていますが、レガシーの良さが必要とされる部分もあります。それを踏まえて、未来に向けて新しいものを積極的に取り入れながら、お客様の検索体験を劇的に変えたり、Webでお客様接点をより増やしたりすることで、店舗とあわせた総合的な訴求力を高めていきたい」と綿貫氏は展望を語った。今後のさらなる展開と飛躍に期待がかかる。

実現させたWebサイト情報構造化の流れ

情報を呼び出しやすいように単なる文章の文字列としてではなく、属性に分けて関連付けします。
また、情報の相互関係を整理し、構造化した状態でデータベースに格納します。

  • 未整理 未整理

    構造化されていない情報

  • >>
  • 整理 未整理

    属性を規定し関連付け

  • >>
  • 構造化 未整理

    情報を整理して格納

事例紹介をA4サイズ、2ページにまとめました。
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