制作費用は、ページ数(ボリューム)、デザインのこだわり(工数)、システム開発(機能)の3要素で大きく変動します。
規模 | ページ数目安 | 費用相場 | 特徴 |
|---|---|---|---|
小規模 | 10〜30ページ | 100〜300万円 | テンプレート活用や最低限の機能でコストを抑えるケース。コーポレートサイトの基本形。 |
中規模 | 30〜100ページ | 300〜600万円 | オリジナルデザイン、CMSカスタマイズ、コンテンツ制作(取材・撮影)を含む一般的な企業サイト。 |
大規模 | 100ページ超 | 600〜2,000万円超 | 高度なシステム連携、会員機能、多言語対応、マーケティングオートメーション(MA)連携などを含む。 |
「安ければ良い」というものではありません。安価な見積もりには、重要な工程(要件定義、SEO設計、検証など)が含まれていないリスクがあります。「安かろう悪かろう」を避けるためにも、見積もりの内訳を精査する視点が必要です。
中小企業の場合、補助金を活用することで実質的な負担を大幅に軽減できる可能性があります。
・ IT導入補助金:生産性向上に寄与するITツール(CMSやEC機能など)の導入費用を補助。
・ 小規模事業者持続化補助金:販路開拓を目的としたWebサイト制作・改修に利用可能。
その他、各自治体が独自のDX支援助成金を設けている場合もあります。補助金制度は年度ごとに内容や申請要件が変更されるため、リニューアル検討時には中小企業庁や各自治体の公式サイトで最新情報を必ず確認する必要があります。
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ステップ | 作業名 | 主な作業内容 | 成果物 |
|---|---|---|---|
1 | 現状分析と目標設定 | GA4等でアクセス解析、ヒートマップ分析、課題の可視化 | 現状分析レポート、KGI/KPI設定書 |
2 | 要件定義 | 機能要件・非機能要件の整理、各部門へのヒアリング | 要件定義書、ヒアリングシート |
3 | RFP作成 | 背景・目的・要件・予算・納期・評価基準の文書化 | RFP(提案依頼書) |
4 | 予算確保・社内稟議 | 企画書作成、経営層への説明、承認取得 | 稟議書、プロジェクト企画書 |
ステップ1:現状サイトの課題分析と目標設定
Google Analytics 4(GA4)などのアクセス解析ツールを用いて、現状の数値(PV、直帰率、CV率など)を把握します。また、ヒートマップツールやユーザーテストを行い、「どこでユーザーが離脱しているか」「何が使いにくいか」を可視化します。これらを基に、今回のリニューアルで達成すべきKGI(重要目標達成指標)とKPI(重要業績評価指標)を設定します。
ステップ2:要件定義の進め方とドキュメント作成
「どのような機能が必要か(機能要件)」、「サーバー性能やセキュリティレベルはどうするか(非機能要件)」を整理します。この段階で、営業、マーケティング、人事など各部門へのヒアリングを行い、社内の要望を漏らさず吸い上げることが重要です。
ステップ3:RFP(提案依頼書)の作成方法
RFP(Request For Proposal)とは、制作会社に対して「どのようなサイトを作りたいか」を伝えるための公式文書です。背景、目的、ターゲット、機能要件、予算、納期、評価基準などを明確に記載します。RFPの質が、制作会社からの提案の質を左右します。曖昧な表現(「かっこいいデザイン」など)は避け、具体的なイメージや参考サイトを共有することが必要です。
ステップ4:予算確保と社内稟議のポイント
作成した要件と概算費用を基に、企画書を作成して社内稟議を通します。経営層を説得するためには、「なぜ今やる必要があるのか」「やらなかった場合のリスクは何か」を明確にし、費用対効果をロジカルに説明する必要があります。
ステップ | 作業名 | 主な作業内容 | 成果物 |
|---|---|---|---|
5 | 制作会社選定・契約 | 提案依頼、提案評価、契約条件の確認・締結 | 契約書、NDA |
6 | サイト設計 | サイトマップ作成、ワイヤーフレーム作成、導線設計 | サイトマップ、ワイヤーフレーム |
7 | デザイン・開発 | ビジュアルデザイン、コーディング、CMS構築、構造化マークアップ | デザインカンプ、開発環境 |
ステップ5:制作会社の選定と契約
複数の制作会社にRFPを送り、提案を受けます。コンペ形式で複数社を競わせる方法もありますが、必ずしもコンペが最善とは限りません。特定の1社とじっくり対話しながら進めるほうが、自由に相談でき、結果として提案の質が上がる側面もあります。自社の状況や要件に応じて、最適な選定方法を選択することが重要です。選定基準(実績、提案内容、担当者との相性、運用体制など)に基づき、パートナーを決定します。契約時には、著作権の帰属先や瑕疵担保責任、保守条件などを入念に確認する必要があります。
ステップ6:サイト設計(サイトマップ・ワイヤーフレーム)
サイトマップで全体のページ構成を決め、ワイヤーフレーム(画面設計図)で各ページのレイアウトや要素を決定します。ユーザーの導線設計(UXデザイン)や、コンバージョンへの誘導が論理的に設計されているかを確認します。
ステップ7:デザイン制作とコーディング・開発
ワイヤーフレームに基づき、デザイナーがビジュアルを作成します。デザイン確定後、エンジニアがコーディング(HTML/CSS/JavaScript)やシステム開発(CMS構築)を行います。このフェーズでは、定例会議を設けて進捗と課題を細かく管理することが重要です。また、AI時代においては、検索エンジンや生成AIがコンテンツを正確に理解できるよう、構造化マークアップ(JSON-LD等)の実装も必須となります。構造化マークアップは公開後に追加するのではなく、開発フェーズで組み込んでおくことで、効率的かつ確実に実装できます。
ステップ | 作業名 | 主な作業内容 | 成果物 |
|---|---|---|---|
8 | テスト・検収 | 動作確認、表示検証、不具合修正、最終承認 | テスト報告書、検収書 |
9 | 公開・告知 | DNS切替、SEO設定確認、リリース告知 | 公開完了報告、プレスリリース |
10 | 効果測定・改善 | KPIモニタリング、改善施策の実行、PDCAサイクル | 月次レポート、改善提案書 |
ステップ8:テスト・検収の進め方
開発が完了したら、テスト環境で動作確認(テスト)を行います。リンク切れ、表示崩れ、フォームの動作確認、スマホでの表示チェックなど、検証項目は多岐にわたります。不具合があれば修正し、最終的な検収を行います。
ステップ9:公開作業とリリース告知
DNS切り替えなどの公開作業を行います。公開直後は、SEOの設定(sitemap.xmlの送信、robots.txtの確認、301リダイレクトの動作確認)を必ずチェックする必要があります。同時に、プレスリリースやSNS、メルマガなどで社内外へリニューアルを告知します。
ステップ10:効果測定とPDCAサイクルの回し方
公開はゴールではなくスタートです。ステップ1で設定したKPIに基づき、効果測定を開始します。初期の数値を見ながら改善施策の優先順位を決め、継続的なPDCAサイクルを回していく体制を構築します。
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2026年1月28日
この記事の監修者

甲斐 博一
ユニファイド・サービス株式会社 CMO
グローバルIT企業における23年間のマーケティング経験に経営企画のスキルも加えB2B/B2Cともに経営とマーケティングを結び付けていくことをモットーとする。また、数多くのデジタルマーケティングおよびECの立ち上げや衰退ビジネスの立て直しも経験し、Webサイトを事業に貢献させてきた経歴を持つ。現在はユニファイド・サービスにて、B2B領域のビジネスにフォーカスし、CMOとしてマーケティングを推進すると同時に、新規事業計画と成長を支援する活動を並行して実践中。経営とマーケティング、事業企画、そしてリーダーシップを次世代に伝えていくための活動もライフワークとして行っている。