AI-Readyな社会づくりに向けたWeb構築 ── 業界最先端の取り組みを、CTOが語ります。

日本電気株式会社(NEC)にてシステムエンジニアとしてキャリアをスタート。大規模システム開発の基礎を培う。その後株式会社メンバーズにてWebテクノロジーの最前線を経験。
ユニファイド・サービス参画後は、自社プロダクト「Unisrv 電力CIS」のパッケージ開発の中核を担い、30社以上の新電力会社に導入されるクラウド基盤を設計・構築。その技術力と構想力を買われ、現在はCTOとしてAI-ReadyなWeb情報基盤「Unisrv AI Ready Web」事業を牽引している。
ひとことで言えば、人間にもAIにも、正しく読まれるWebをつくるということです。
よく誤解されるのですが、AI-Readyとは「AIだけに最適化する」という意味ではありません。AIに読まれても人間に響かないWebはダメだし、人間だけに見やすいだけのWebもダメ。この両立が本質です。
構造化データ、非構造化データ、タクソノミーDB ── これらを正しく設計し、人間が読んで分かりやすく、かつAIが情報を正確に理解・引用できる。Unisrv AI Ready Webとは、この「人間とAIの双方に最適化された情報基盤」をゼロから設計する取り組みです。単にWebサイトをつくるのではなく、企業の情報資産そのものを再構築する仕事だと言った方が正確かもしれません。
Webの情報接触そのものが、根本的に変わりつつあるからです。
GoogleのAI Overview、ClaudeやChatGPTのブラウジング ── ユーザーが検索結果のリンクをクリックせずにAIの回答だけで完結する、いわゆる「ゼロクリック」が急速に広がっています。従来のSEOで上位に表示されていたWebサイトが、AI検索では全く引用されないケースが出始めている。
企業にとって、自社の情報がAIに正しく理解・引用されないことは、デジタル上で存在しないのと同じです。にもかかわらず、この課題に体系的に向き合っている企業は、日本にはほぼありません。多くの日本企業が「AIの時代にWebをどうすればいいか分からない」という状態で立ち止まっている。これは日本企業がこの先10年背負い続ける、極めて大きな構造的課題だと私は考えています。先行者がほとんどいない今だからこそ、取り組む意味がある。
大きく4つあります。
1つ目は情報アーキテクチャの設計。Webサイト全体の情報構造を、人間にもAIにも最適な形で再設計する。これはIA(情報アーキテクチャ)の専門知識と、AIの仕組みの両方を理解していないとできない仕事です。
2つ目は構造化データの実装。Schema.orgをベースにしたセマンティックマークアップを、サイト全体に一貫して適用する。単にJSON-LDを貼るだけではなく、コンテンツの意味構造をメタデータとして正確に表現する技術です。
3つ目はLLMとの接続設計。自社の情報をLLMにどう渡すか、RAGのためのデータパイプラインをどう構築するか。ここはまだ業界全体で手法が確立されていない最先端の領域です。
そして4つ目が、LLMの進化スピードへのキャッチアップと、それをどう利益ベースに載せるかという課題。LLMは半年で性能が劇的に変わる世界です。その変化を追いかけるだけでなく、お客様のビジネス成果に結びつける実装に落とし込む。ここが最も難しく、最もやりがいがある部分です。
重要なのは、これらすべてを1社で抱え込まないこと。私たちはさまざまな強みを持つパートナーを統合 ── まさに「ユニファイド」して課題に挑んでいます。LLMモデルに精通したパートナー、Webデザインに強いパートナー、データ構造化に長けたパートナー。AI-Readyな世界を実現しようとしている今、最先端の技術を持つパートナーが数多く存在します。それぞれの強みを束ねて一つのAI-Ready Webに仕上げていく ── この統合力こそが私たちの価値です。
最大の魅力は、次世代のAI-ReadyなWebを、戦略から設計・実装まで一気通貫でつくりあげる経験ができることです。
先ほど言った通り、日本企業の大半は「AIの時代にWebをどうすればいいか」という問いに答えを出せていません。これは一過性のトレンドではなく、日本企業がこの先しばらく背負い続ける構造的な大テーマです。その課題に対して、情報アーキテクチャの設計から、構造化データの実装、LLMとの接続、そしてパートナーとの協業まで ── 上流から下流まで一貫して関われる環境は、他にほぼ存在しません。
加えて、LLMの進化スピードに追従しながら、それをお客様の事業成果に結びつける実装力。これは「技術を知っている」だけでは足りなくて、ビジネスの文脈で技術を語れる提案力が必要です。ここで培ったスキルセットは、AI-Readyが当たり前になった5年後・10年後に、圧倒的な先行者優位になると確信しています。
大いにあります。むしろ、ユニファイドでこの事業をやる意味はそこにあると思っています。
電力CIS事業では、30社以上の電力会社に自社プロダクトを導入しています。そのお客様が持つWebサイトやカスタマーポータルをAI-Readyにしていく ── これは非常に自然な拡張です。エネルギー業界のドメイン知識と、AI-Ready Webの設計力が掛け合わさることで、他社には真似できない提案ができる。実際、電力CISのお客様から「Webも見てほしい」という相談をいただくケースが出てきています。
CRM事業との接点も明確です。Salesforceに蓄積された顧客データと、Webの情報構造を統合的に設計するという課題は、まさにUnisrv AI Ready Webの守備範囲。Data CloudやAgentforceのような最新のAI機能と、構造化されたWebデータが接続されたとき、顧客体験は根本的に変わります。
つまり、3つの事業フィールドは独立しているように見えて、技術的にはすべてつながっている。エンジニアにとっては、一つの事業で培った知見が他の事業でも活きるという、スキルの掛け算ができる環境です。100名規模の会社でこの多様性があるのは、ユニファイドの大きな強みだと思います。
今はまだ、お客様のWebをAI-Readyにするコンサルティングと構築が中心です。しかし、この領域には非常に大きな発展余地があると考えています。
私たちが蓄積しているのは、単なるWebの制作ノウハウではありません。「企業の情報資産を、人間にもAIにも最適な形に変換する」という設計思想と、それを実現するパートナーとの協業モデルです。この知見は業界や企業規模を問わず求められるものであり、適用範囲は非常に広い。
具体的な構想は面談でお話ししますが、方向性としては、個別のプロジェクトで蓄積した知見やノウハウを、より多くの企業が活用できる形にしていきたい。新しい取り組みが始まりつつある、とだけ言っておきます。
まだ誰も解いていない問題に、最初に挑む。そういう環境を面白いと思える人にとっては、最高のタイミングだと思います。

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